これまでの日本の電力網は、「一極集中型」と呼ばれるものでした。
戦後復興、そして高度経済成長期に、効率よく発電インフラを整えるためには有効でしたが、電気が潤沢にあり、技術の進歩によって発電機の利用効率も上がっている今では、電源を集中させる意義も弱くなってきました。
集中電源のメリット
①発電効率が良い
②大型の発電施設であるため、質の良い電力を大量に発電できる
集中電源のデメリット
①電気は遠くまで届ける際、電線が長くなるほど送電ロスが大きくなる(消費地と発電地が遠い)
②発電所があるエリアで災害が起きた際、復旧が非常に遅くなってしまう
③一方通行の送電になるため、逆潮流の問題などで自然エネルギーの導入を阻害してしまう
分散型電源のメリット
①送電ロスが少なくなる
②コジェネレーションシステムのように廃熱も有効活用できる
③大きな発電所が故障しても、小さい電源での自家発電ができる
分散型電源のデメリット
①発電効率は比較すると落ちる
②発電した電気の質が低いおそれがある